【報告】カリフォルニア大学(UC)留学生の広島スタディーツアーを実施しました
国際学部 教授 戸谷 浩
2024年度秋学期も、カリフォルニア大学(UC)各キャンパスから明治学院大学国際学部に留学中の学生(以下、UC生)が参加し、10月30日から11月2日までの4日間の日程で広島スタディーツアーが催行されました。以下に、その概略を綴ってみます。
30日の朝早く、一行は新横浜に集合し、一路広島に向かいました。団体向けの車両となっていたこともあり、座席を向き合う形にして、早々に寛ぐグループも見受けられました。広島到着後は、タクシーに分乗してまずはホテルにチェックインし、荷をほどきました。ホテルは平和記念公園にも、飲食街にも近く、立地としては大変便利なところにありました。
広島では、まずは平和記念資料館に向かいました。昨年のG7でも注目された平和記念資料館は、相変わらず内容的には他の追随を許さない独自のもので、見学したUC生たちの心にも大きな遺産を残したものと思われます。ただ、修学旅行シーズンでもあるとのことで、特に前半の展示コーナーは、東京の満員電車を彷彿とさせるほどに混み合っていて、本当の意味で「自由に」見たいものを見るという具合には行かなかったかもしれません。その後、グループに分かれ、現地のガイドさんたちに公園内を案内していただきました。様々な記念碑に込められた歴史や深い意味までも理解できたことと思います。夕飯は皆で、お好み焼きを試食。味は最高ですが、団体なので、すでにお好み焼きは出来上がっていましたが、パフォーマンスも味の内と考えるなら、作る過程も見たかったなと少し思いました。
31日は、午前中に朝鮮人被爆者に関する講演を聞いた上で、午後は電車とフェリーを乗り継いで、宮島に向かいました。世界遺産でもあり、見た目に「日本」を感じさせるアイコンでもある大鳥居は、アメリカからの留学生には、強い印象を残したものと思われます。お土産を物色する学生、名物の牡蠣やもみじまんじゅうを試す学生、厳島神社や古風な街並みを散策する学生など、半日はあっと言う間に過ぎてゆきました。
11月1日は、さらに遠出の日でした。朝6時半にホテルを出て、一路、太平洋戦争中に日本軍が毒ガスを製造していた大久野島に向かいました。語り部の山内さんの案内で、島を一巡りしました。ただ、島のポイントを回り始めた頃から、生憎の雨模様となり、最後は土砂降りに。いくつかのポイントは、残念ながら、立ち止まってお話を聞くことができませんでした。しかしそれでも、目にする倉庫跡や工場跡のスケールや本物だけが持つ重々しさは他で体験できるものではなく、UC生にもその意味と価値を共有して欲しいと強く願うばかりでした。
最終日の2日は、原爆死没者追悼平和記念館で、被爆体験証言者でいらっしゃる八幡さんの貴重で、痛切なお話を伺いました。こうしたお話を直接伺うことのできる「今」の尊さを改めて実感したところでした。UC生から上がった質問も、それを裏付けていました。最後に、被爆当時の、肉親の安否を尋ねる書き付けが発見された袋町小学校を訪れ、4日間のスタディーツアーは終了となりました。帰りの新幹線が、静岡・神奈川での豪雨が原因で2時間近く遅延となり、岐阜羽島駅辺りで立ち往生を余儀なくされたのは、予想外の「おまけ」でした。









