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International Studies

国際学科

アラブ首長国連邦
ウズベキスタン

大川ゼミ

イスラームの多様性を知る

主な訪問先

【ウズベキスタン】
クルアーン写本館
モスク、マドラサ
シルクロード遺跡
ICA日本センター ほか

【アラブ首長国連邦】
在ドバイ日本国総領事館
モスク
ヘリテージ・エリア
ドバイ博物館、イスラーム博物館 ほか

先生メッセージ

二つのイスラーム国を訪問し、イスラームの多様性の一端を体験しました。ウズベキスタンはシルクロードで良く知られる中央アジアの国で、トルコ系の人びとが多く住みます。
かつてソビエト連邦に属していたため、ロシアの影響が強く、現在イスラーム国家としての姿を模索しています。他方、アラブ首長国連邦(UAE)は、近年の経済的大発展により注目を集めるドバイを含む裕福なアラブ湾岸諸国の一つです。
自国人よりも外国人労働者が多く居住するという独特の社会構造を持ちます。両者のイスラームの実践は、歴史的・社会的背景によって大きく異なり、学生たちは日本で考えられている「イスラーム」のイメージが平板で画一的に過ぎることを実感し、柔軟なイスラーム理解が必要であることを強く認識しました。

イスラエル

孫ゼミ

国家・民族の国際関係学

ヨルダン

平山ゼミ

シリア難民調査
世界の健康自立について

ゼミ生メッセージ

−笑顔のその裏に−私は人生で初めて踏査をした。
先行研究で様々な文献を読んでから調査をしたので、ある程度理解しているつもりで臨んだが、実際に自分で足を運んで調査をしてみると、文献を読むだけでは分かり得ないシリア難民の方の感情が、表情や声量によってダイレクトに伝わってきて彼らが本当に過酷な現状に立たされているということを痛感した。 調査をしていくうちに、難民といっても貧富の差があり「難民」という言葉一つではまとめられないと感じた。
そして、多くの人が収入源がなく、親戚や近所の人から借金をして生計を立てており、さらに、お金を貸している側もまた誰かに借金しているという事例が多く、負の連鎖が起こってしまっていると感じた。
また、ほとんどの方が「今一番困っていることは何か」という問いに対して、お金ではなく、「シリアへ帰れないこと」だと答え、胸が熱くなった。
ザータリ難民キャンプを訪れた際に大規模な下水道工事が最近完成したとのことで、実際に見学させてもらったが、私は「すごいな」ではなく、「難民キャンプは長期的に存在するということを見込んでいるのではないか」という不安感に陥った。
また、病院や傷病者施設に訪れた際に、シリア人のみの緊急治療室?を見学させてもらったが、そこには二日前にシリアから運ばれてきた人々がおり、その多くの人はクラスター爆弾などで頭を怪我した人々で、ほとんどの人が私と同じ世代の人またはそれよりもっと小さい子ども達であった。
その見るに絶えない彼らの姿と自分とを見比べて、日本で当たり前に送っている平和な日常と、シリアでいつ命を落とすかも分からないという状況で一日一日を必死に生きている彼らのことを考えると、自分が今どれほど幸せな環境にいて、「命」ということに関してほとんど考えずに生きているということを痛感した。 たくさんのシリア人の方に会って、自分達が生きていくことで必死なはずなのに、見知らぬ外国人の私に対して、色々ともてなししてくれ、彼らの心の暖かさをとても感じた。
彼らの優しさに触れる度に、「何故この人達がこのような残酷な現状に立たされなければならないのか」と強い憤りを感じるのと同時に悲しくなった。一見、笑顔で幸せそうに見える人々だが、心の奥には、私には分かろうとしても分かり得ない辛く悲しい過去がある。
彼らが以前のように心から幸せだと思える日が来るのだろうか。
私は、今回の調査をこれきりにしないで、これからも忘れることなく常に心におき、将来彼らのために何か役に立ちたいと思う。

国際学部国際学科 足立樹乃香

韓国

阿部ゼミ

韓国で人権と平和を考える

主な訪問先

植民地歴史博物館、景福宮、青瓦臺、戦争と女性の人権博物館、安重根記念館、西大門刑務所、重明殿、徳寿宮、等

教員からのメッセージ

ソウルの2月はとても寒いのでみな覚悟して行きましたが、天候に恵まれたのはとても幸いでした。学生たち主導のもと、校外実習は円滑に進み、無事、当初の目的を達成することができたように思います。老齢の私は、元気いっぱいの学生たちについていくのがやっとでした。
以下に、学生たちが作成した報告文書をまとめたものを掲載します。1週間の校外実習でしたので、曜日ごとに担当者を割り振り、学んだこと、あるいは感じたことなどが自由に記述してあります。

学生報告はこちら

タイ

重冨ゼミ

タイ農村における人々の生活を体験しながら学ぶ

主な訪問先

タイ(東北部、北部)
マハーサーラカム大学:博物館、シルク開発センター
ロイエット県ムアンブア村でホームステイ(農協、保健所、小学校なども訪問)
チェンマイ市内、ホームレス保護センター
同市近郊の小学校(ミャンマーからの移民子弟が7割を占める)
チェンライ県:自然農法による稲作を普及する精米所、Doi Chaangコーヒー工場見学
同県ワウィー村:多民族が共存するコミュニティの視察と聞き取り。茶摘み体験、プーアル茶加工工程視察。
同県クンスアイ村:山間急傾斜地における農業と森林破壊の実態視察。クンスアイ村小学校での交流。ホームステイ。

先生メッセージ

東北タイの農村で4日間のホームステイをおこない、農家の暮らしを体験しながら農家経済の調査をしました。
日本語専攻のタイ人学生も一緒にホームステイしたので、日タイの学生同士の交流もできました。
北部の山中で多様な民族・宗教が共存しているコミュニティを訪ね、さらに山奥の少数民族の村にも滞在しました。
一方、小学校も訪問し、子ども達と交流しつつ、彼らの将来像や学校・家庭・地域での生活の様子を聞き取りました。
学生達はタイの家族のありかたや農村での暮らしを通して、日本の生活や自分の発想を相対化するきっかけをつかんだようでした。

ベトナム、ミャンマー
ラオス

竹尾ゼミ

ベトナム・ラオスと日本を
結ぶものは?

主な訪問先

ベトナム学生との合同セミナー
ベトナム・ドンラム村訪問
Museum of Ethnology見学
ハノイ市街地訪問
ラオス・バンハコー村でホームステイ
Action with Lao Children (NGO) Program に参加
Association for Aid and Relief,Japan Program に参加

先生メッセージ

この校外実習では、ベトナムとラオスの東南アジア2カ国を訪れました。16世紀の交易時代以来、第二次大戦を経て近年の緊密な経済協力など、日本にとって重要なパートナーの国々です。
実習ではじっさいに生活する人々-同世代の若者から村の住民や子供たちと等身大で接することを通じて、異なる社会のあり方や協働の可能性について考えることを目的としました。
訪問地はハノイ・世界遺産のルアンプラバーン・ビエンチャンと周辺の村です。事前学習ではハノイやビエンチャンの大学生との合同ゼミや交流のための日本社会についてのプレゼンテーションを準備しました。
ベトナムの学生も日本語による報告をし、ディスカッションをしました。さらに歴史文化財として日本と協同で保存活動がされているドンラム村へ一緒に訪れました。
ラオスでは先住民のバンハコー村の民家にホームステイして、農作業をしたり養魚場で魚を取ってラオス料理も作りました。
またベトナム戦争の遺産として今も残る地雷の被害者を支援する日本のNGOや、ラオスの小学生たち・修行僧との交流もしました。
民俗工芸の織物のプログラムにも参加、言い尽くせない貴重な体験と思い出を持ち帰ったのです。