大岩ゼミ in ブータン、タイ

研究テーマ
GNH ~もう一つの生き方~
主な訪問地
タイ:アシュラムにてヨガと瞑想
バンコク観光
ブータン:Druck School訪問
自然保護局にて自然保護のお話を伺う
プナカにて県知事とお話
タクツァン寺院訪問 など

ゼミ生メッセージ

私にとってタイとブータンでの校外実習は現代の人々が忘れかけている本来の人間としての本質というものについて学ぶことができた実習だった。まず訪れたタイでは、自然の中に建てられたアシュラム(修行道場のような施設)に泊まり、色々な種類の瞑想を学ぶことで自分と向き合う時間が与えられた。出てくる感情をあるがままに観察し、受け入れる。私たちは忙しい日々の中で外部の情報に流されて、本当の自分の心や気持ちと向き合う時間さえも作れていないのではないのか、とここで考えらせられた。三日間のアシュラムでの生活を終え、ついにブータンに飛び立った。「しあわせの国」ブータンについては想像もつかなかったので実習前からサブゼミなどで勉強会をして準備をしていた。わたしを含め、きっと多くのゼミ生は、しあわせの国について、どこが疑わしかったことだろう。実際にブータンに着いて、想像以上に近代化している首都の街並みに私は驚いた。2000年以降のTV開放以降からグローバル化の波はブータンに押し寄せて、貧困格差や環境汚染などが起こっているのは確かなようだ。しかし実際に実習が始まり、学校訪問や県知事のお話、ホームステイなどを通して現地の人の生の声を聞くと、近代の人々が忘れかけている「しあわせ」というものが彼らの心の底に当たり前のようにあることが分かった。仏教的思想が人々の私生活でも大きく関わっていることから、ほとんどのブータン人に(すべてと言ってもよいくらい)「ふしあわせ」という価値観がないことにすごく驚いた。宗教は彼らにとって生きる術であり、彼らがどんなに物資的豊かでなくても「しあわせ」と感じられる要因なのだろう。タイ・ブータンの校外実習を経て、人間として本当に必要な時間や価値観とは何か考えることができた。確かに豊かで便利になった私たちの社会。しかしそれと同時にコミュニティのつながりや「自分」と向き合う時間が奪われているということに私たちは気付いているだろうか。確かにブータンは物質的豊かな国ではなかった。しかし彼らには「しあわせ」と感じられる心がある。私たちに本当に必要なものは物質的豊かさなのか、それとも心の豊かさなのか、3.11後だからこそ日本人である私たちは考えなおす機会を与えられているのではないか。と考えさせられた貴重な校外実習だった。
※現在、大岩ゼミでは校外実習の文集を作成中です!ぜひ興味のある方は読んでください!

(国際学部国際学科 長嶋加奈子)