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 ジェンダーフリー、LGBT、同性婚など、近年、これらの用語を目にする機会が非常に増えてきています。 私達の社会生活の「基本単位」である「家族」、「家庭」が大きな変貌を遂げている現在、 「男らしさ」、「女らしさ」はもはや「禁句」なのでしょうか?更にいえば、「男」、「女」というこれまで「当然」、「自然」と思ってきた社会のありかたも、もはや根底から問い直さなければならないという時点にきているのでしょうか。このような、ジェンダー領域における近年の多様な動きを日本社会における新しい共生の可能性として、加えて、アフガニスタンなどにおける女性への暴力なども念頭に、ジェンダー問題に対する私達の国際協力への関わり方についても、法学者と共に考えていこうという意図で、上記統一テーマの公開セミナーを行いました。 コロナウィルス感染予防の観点から、オンライン開催となりました。 第1回 11月9日(火) ジェンダーの視点から 憲法と平和をめぐる問題を考える  第2回 11月16日(火) 家族とジェンダーをめぐる中国の法と社会  第3回 11月23日(火) 別姓婚の選択肢を求める意味 〜たかが名前,されど名前〜  第4回 11月30日(火) 労働現場におけるセクシュアルハラスメント  第5回 12月7日(火) 人権の視点から考える多様な性のあり方  以下、セミナー各回の内容を概説させていただきます。 第一回は、室蘭工業大学教授の清末愛砂先生をお招きしました。清末先生は、「ジェンダー」、「個人の尊厳」をキーワードとして、憲法、家族法を研究されると共に、アフガニスタンへの現地調査やパレスチナでの人道支援活動なども行っておられます。 まず清末先生は、平和とは抽象的なものでも、誰かから与えられるものでもなく、自ら勝ち取る、または探求する具体的なものであると話されました。アフガニスタンやパレスチナなど現地での体験を通して、温かい食事、描画や音楽を楽しむ、そうした何気ないひとときこそ、私たちが希求する「平和」弁護士・第二次夫婦別姓訴訟弁護団事務局長 野口 敏彦室蘭工業大学教授 清末 愛砂北海道大学法学研究科研究員 李 妍淑弁護士・旬報法律事務所パートナー 新村 響子青山学院大学教授 谷口 洋幸 61「新しい共生を考える─ジェンダーが照らす社会の未来─」2021年度 公開セミナー報告孫占坤

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