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4.まとめと展望 2021年度はコロナ感染防止のために現地調査が計画通りに進められなかった。ただ年度末となったが、3月に合同調査を行うことができた。この合同調査によって宗教施設が運営するカフェに焦点をあてるという視点が明確なものとなった。この視座から、日本における仏教・キリスト教・イスラム教に共通する聖俗の境界を超えようとするダイナミズムを検討することが可能になりつつあると考えている。そこで2022年度はそれぞれのカフェへのインタビュー調査を継続しつつ、各人の研究分野との連携を深めていくことが計画されている。* 1「本研究の概略」と2「全体活動」、4「まとめと展望」は代表の大川が、3「個別研究」は 奄美大島での霊能者ユタの聞き取り調査は2022年3月5-7日に行った。この際の出張費の一部を本共同研究費より支出したため、ここで報告しておきたい。本研究は日本国内の霊能者を直接的に対象とはしていないが、ユタがムハンマド同様に超越者からのメッセージを得ることができるとみなされているという共通点から、宗教の境界を超えた超越者認識が得られる可能性があると考えた。聞き取り調査の結果、仏教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教といった多宗教の根源的同一性を確信しつつ活動を行うユタの存在が確認され、本共同研究との接点を見出すことができた。それぞれが執筆した。40

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