その手始めとして、日本フィルハーモニー交響楽団団員の竹内弦氏(現在、広島交響楽団団員)、藝大フィル元ヴィオラ奏者の柘植藍子氏ら、演奏家へのインタビューを行い、演奏実践におけるサウンドスケープ・イメージの役割について立体的な、きわめて有益な知見を得た。なお、感染拡大防止のために中止を余儀なくされた4月のコンサートシリーズに関しても、演奏家へのインタビューを行った。──────────・2020年11月8日(日) 福田義昭(大阪大学)「アラブの国歌とアイデンティティ」 半澤朝彦(明治学院大学)「政治と音楽」書籍の刊行計画について・2020年12月12日(土) 芝崎厚士(駒沢大学)「音楽を授業で使用することについて」 佐藤壮広(明治学院大学等非常勤講師)「音楽を使用したワークショップ」・2021年1月11日(月・祝) 大中真(桜美林大学)「エストニアの合唱祭」 山本尚志(拓殖大学非常勤講師)「在日ユダヤ人音楽家と戦時下日本のユダヤ人政策」・2021年2月23日(火・祝) 等松春夫(防衛大学校)「イギリス音楽と帝国、ナショナリズム」 細田晴子(日本大学)「佐渡の〈鼓童〉グローバリゼーションとローカリゼーション」 五野井郁夫(高千穂大学)「グローバル・ジャスティス運動など」・2021年3月6日(土) ■田真佐憲(近現代史研究家)「戦前の音楽産業と軍歌」 齋藤義臣(京都大学)「ジャズと色彩について」 前田幸男(創価大学)「戦争ゲームとアメリカ軍のリクルートを中心に」下半期 下半期においては、「政治と音楽」研究会において計画されている書籍の刊行に向けて、準備作業を開始した。そのため、計画していた代表研究者による『国際学研究』への投稿予定論文は、この書籍プロジェクトの一環として扱うこととした。 具体的には、下記のように「政治と音楽」研究会を開催した。書籍のチャプターの主要な執筆者が全員何らかの報告を行い、長時間にわたる質疑応答ディスカッションのセッションを設けたことにより、刊行予定の本の内容を詰めることができ、内容の相互の関連性や一貫性を飛躍的に高めることができた。 以下は、コロナ禍のためすべてズームによるオンライン開催である。各回の報告者の報告題名は概要的なものである。毎回、「政治と音楽」研究会のメンバーのみならず、関連分野の第一線の研究者や大学院生、また明治学院大学の学生も時折ディスカッションに参加したことにより、議論にさらに広がりがでたことも特筆できる。14
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