比較政治学2(政治文化) 担当|秋月 望

学習目標

 明治日本の対朝鮮外交政策と日本による朝鮮植民地支配・統治政策を外交史的・あるいは文化史的な観点から見て行く。特に、東アジア-日本・朝鮮・中国- の近代化の過程を考え、外交資料や明治期の新聞報道などを使いながら、「西欧化」「文明」「進歩」などをキーワードとして近代日本の対外観と侵略政策を検 証する。

講義概要

 文化・文明の序列による階層的な華夷世界秩序の中にあった東アジアで、文化・文明的「辺境」にあった日本は、華夷秩序の否定を通じて「近代=西欧化」こ そが唯一の「進歩」「発展」であるとし、近隣諸国への「近代」の強要を正当化した。しかし、その一方で、否定したはずの中華的論理によって日本の優越性を 誇張することで対外膨張・侵略を正当化していったという側面もある。
 今日の社会にも色濃く残存する自己と異なる世界観への不寛容性に留意しながら、世界観の変容や、文化・文明意識がどのように対外認識や対外政策に反映されたのかを考える。

授業の中で扱われる主なテーマ

  • 歴史認識と歴史叙述
  • 近世日本の朝鮮観
  • 明治維新以後の対朝鮮政策
  • 清の朝鮮政策と日本
  • 朝鮮の対外姿勢「衛正斥邪」と「開化」
  • 壬午軍乱と甲申政変
  • 「脱亜論」と日本の「文明観」
  • 日清戦争と日本の開戦外交
  • 三国干渉と閔妃暗殺
  • 日露戦争と日本の朝鮮侵略
  • 伊藤博文の暗殺 日韓併合
  • 植民地支配政策

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