国際金融論 担当|岩村 英之

学習目標

 国際金融において最も重要な変数のひとつは為替レートです.本講義では,(1)為替レートが動くことの意味,(2)安定化のための方策とその費用, (3)安定化の歴史および展望について,経済学の観点からの理解を学んでもらいます.加えて,経済学的な考え方を習得してもらうことも重視します.
 講義の後半では,国際政治との相互作用に注目した「政治経済学」的な視点を導入し,国際金融の新たな理解について解説します.

講義概要

 為替レートとは何かといった問いからはじめ,(1)為替レートはなぜ動くのか,(2)経済にどのような影響を及ぼすのか,(3)どのような為替レート制 度が効果的なのか,といった疑問に対して,経済学的な視点からの解説を行います.また,政治経済学の視点を導入し,通常の経済分析では扱わない,為替レー ト政策をめぐる国内・国際政治についても議論します.
 なお,経済学的な考え方を習得してもらうことも本講義の主要な目標ですので,講義では分析方法の説明についても十分な時間を割きます.経済学・数学の知識は前提しませんが,代償として扱えるトピックが限定されることをご理解ください.

授業の中で扱われる主なテーマ

  • イントロダクション:為替レート,円高・円安
  • 金融の経済的意義,国内金融と国際金融
  • 外国為替とは?:国境を越えた経済取引の決済
  • 外国為替市場:誰が,どのような理由で外貨を取引するのか
  • 政府の政策と為替レート,GDP
  • 為替レート変動を制御する:固定相場制の歴史的事例-金本位制・ブレトンウッズ体制
  • 固定相場制と変動相場制
  • 為替レートの消滅:欧州の挑戦
  • 開発途上国と為替レート変動
  • 国際金融の政治経済学:欧州通貨統合の政治的意義

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