仏教文化論 担当 | VESEY, Alexander

学習目標

 現代社会では「仏教文化」というと一般的に葬式儀礼とか石庭といったようなことを考えがちでその観念には限界がある。この授業の目的は現代日本の中での仏教文化の多様性、また国際交流としての仏教の役割を探って行く。

講義概要

 授業では毎回現在の寺院で見ることのできる建築物や儀式、人物等を紹介し、それを通して仏教の教理や伝統を説明する。その上で仏教文化の例を取り上げ、近年普及してきた文化論(物質文化論、視覚文化論等)を検討する。さらに出家と在家は現在の社会問題、倫理問題へどのように対応するかも取り上げる。
 授業では関東地方寺院の歴史、基本的仏教用語、修行の過程、出家と在家の関係、神仏集合、社会参加仏教、医療倫理問題、外国への日本仏教の普及、等を取り上げていく。

授業の中で扱われる主なテーマ

  • 円覚寺の仏殿・法堂 — 仏教視覚的エスノグラフィ
  • 成田山護摩堂 — 密教の世界
  • 稲荷社 — 神仏習合
  • 日光東照宮 — 仏教文化と近世政治の絡まり
  • 浅草寺と東慶寺 — 盛り場と駆け込み寺
  • 首の切られた地蔵 — 神仏分離と廃仏毀釈
  • 黒衣と紫衣の姿 — 仏教衣服と物質文化論
  • 塔頭の環境 — 現代寺家とジェンダー差別の問題
  • 葬式仏教と先祖崇拝の伝統 — 彼岸とお盆
  • 現代仏教と医療倫理の問題
  • 境内の木 — 仏教の自然観
  • 社会参加仏教
  • 「赤帽子」と「黄色帽子」の僧侶 — ダライラマ、チベット仏教と国民の意識
  • 日米仏教交流 — 下田市玉泉寺からサンフランシスコ ゼン・センターまで
  • これからの仏教の行方

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