国際学部20周年記念イベント 祝辞

祝辞

大塩学長からの祝辞

国際学部の開学20年にあたって、一言ご挨拶を申し上げます。
1986年5月31日に開催された国際学部開学式において、当時の福田歓一国際学部長は、国際学部の「国際」が意味しているものについて、「主権国家を不動の前提としたその間の関係というかつてのそれとは異なっております。
民と民との間の相互依存関係がここまで深まり、人類がその運命を分かちあいながら、しかもそこには殆ど無限に多様な文化があり、いかなる民も自から慣れ親しんだ見方、考え方に固執していては人類の将来を開きえないという重い状況がここには意味されているのであります。
我が国際学部が文化殊に宗教文化を重視致しまして、異文化間理解の知的訓練を前提にすべてのカリキュラムを組むとともに、地域研究の経験を学生に与えようとするゆえんでございます」と述べています。
去る5月発行の2007年度版大学案内の国際学部のページには、「国際学部の教育の目標は、現在のグローバル化しつつ、他方でますます混乱しつつある国際社会において、地域社会の諸相を理解し得る人材を育成することです」と明言し、国際学部が当初から目差した教育目標を守り育てようとする、決然たる意思を社会に示しています。
国際学が定義しにくい学問領域であったとしても、そのエレメントは主権国家間の関係、それから、地域文化の多様性理解にあることは、間違いないでしょう。
とりわけ地域文化の多様性理解という側面は、本学の創設者であるヘボンの問題意識でもあります。
キリスト教の伝道を直接的な動機としたにせよ、地域文化の多様性理解をヘボンが目差し、実践したことは間違いありません。
国際学部がその問題意識を受け継いで、いままで以上に教育と研究において成果を上げられますよう祈念しております。
キリスト教主義教育を建学の精神とし、“Do for Others”という教育理念を掲げる明治学院大学に相応しい学部として、国際学部は社会に対してその存在意義を示すべきでしょう。
明治学院大学そして社会に対する、国際学部の更なる貢献に期待するものであります。
簡単ではございますが、開学20周年を迎えるにあたってご挨拶を申し上げました。

 

吉井学部長の挨拶

国際学部は本年でめでたく開設二〇周年を迎えました。
一九八六年の開設以来、国際学部は国際社会に相応しい世界観と知識と実践力を備えた青年の育成に努め、多くの優秀な卒業生を輩出し、今日、確固たる地位を築いたといえます。
ここにこのような形で国際学部開設二〇周年を祝うことができるのは、とても意義深いことであるだけでなく、今まで本学部のためにご尽力いただいた多くの諸先輩、卒業生、関係者の方々にあらためて感謝する機会ともなるものであります。
国際学部は開設以来、外に開かれた学問を実践する場として多くの異質の学問分野を取り込みながら発展してきました。
そのため幅広い教養と専門分野の深い知識とを一学部において修得できるのが国際学部の大きな特徴となっています。
時代とともに教員の構成は変わり、カリキュラムも時代の要請に合うものへと修正が加えられてきましたが、国際学部のこの基本は変わっていません。
一般性と専門性を兼ね備えたバランスの取れた、一国にとどまらない実践的な教養と専門知識を身につけることは、混迷を深める国内・国際社会にこれからどのように向き合っていくべきかの指針を知る上で有益であるといえます。
二十一世紀となった現在でも、国際社会の平和と繁栄に貢献できる知識と経験を備えた有為な人材を養成し続けることは国際学部の不変の使命であり、ここにお集まりいただいた方々とともに、本学部をさらに発展させていくことができることを切に願うところであります。

国際学部長
吉井 淳

 

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